水没したUSB-HDD(ご来店 入間市内)

拡大してみると焦げています
水没したUSB-HDD

水没して電源が入らなくなったUSB-HDDをお持ちいただきました。
外観には何ら問題は見受けられませんが、電源が入らないとのことでしたので、
さっそく中を確認してみましょう。

分解してみましたが、内部には水滴も見当たらず、外観に変わりはありません。

内部に水分は見当たらず
内部の水分を確認

おそらく時間が経過し、水分は乾燥したように見受けられます。
それでは実際に動作させてみましょう。

動作しないようです!さらに、不審な匂いが立ちこめてきました。即座に電源を切り、更なる分解を進めてみることにしました。

なんと!HDD基板の一部が焦げているのが確認できました。

焦げた基板
拡大してみると焦げています

焦げた部分を見ましたが、
熱により部品が発熱したため、
基板が溶けてしまっているようです。

焦げた部分を見ましたが、
焦げた部分を修復するのはなかなか困難な状態でした。
そこで、別の基板(ドナー基板)を用意して
修復を試みることにしました。

ドナー基板

結果的に、ドナー基板を使用することで、USB-HDDをうまく動作させ、データを復旧させることができました。
電気的に反応しない状態で修復が難しい場合、次のステップとして、
クリーンルーム設備を持つ専門業者に
依頼する必要がありますが、今回は自社内で問題を解決でき、そのため、お客様への費用請求は三分の一の金額で済みました。

データ復旧が成功し、お客様の大切なデータを守ることができて大変嬉しく思います。

今回の経験から、
大切なデータは定期的なバックアップが重要であることを再確認しました。
データの安全性に気を配り、
問題が発生する前に適切な対策を取ることをお勧めします。

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